結論:前は動的、後は静的。関節可動域に合わせる
「ストレッチって筋トレの前?後?」「静的ストレッチと動的ストレッチって何が違うの?」
初心者が迷いやすいポイントですが、結論はシンプルです。トレーニング前は動的ストレッチ、後は静的ストレッチが基本。前は体温を上げて関節をスムーズに動かす準備、後は筋肉をゆるめて回復を助けるのが目的です。
ただし「無理に伸ばす」ことはどちらにも共通してNG。関節可動域(ROM)に合わせて気持ちよく動かすことが大切です。
動的ストレッチの例
- レッグスイング:前後・左右に足を振る。股関節を温めてスクワットやランジ前におすすめ。
- アームサークル:腕を大きく回す。肩関節の血流を促し、ベンチプレス前に◎。
- ツイストランジ:ランジ姿勢から上体をひねる。下半身と体幹を同時に刺激できる。
- ハイニー(腿上げ):軽くその場で駆け足。心拍数を上げて全身を温める。
ポイントは「反動をコントロールすること」。大きく振りすぎて関節に負担をかけるのは逆効果です。
静的ストレッチの例
- ハムストリングストレッチ:座って足を前に伸ばし、つま先をつかむ。太ももの裏をじっくり伸ばす。
- 大胸筋ストレッチ:壁に手をついて体を反らす。ベンチプレス後に効果的。
- 広背筋ストレッチ:四つん這いから手を前に伸ばして胸を床に近づける。背中全体を伸ばす。
- 股関節ストレッチ(バタフライ):座って足の裏を合わせ、膝を外に開く。股関節の柔軟性アップに。
それぞれ20〜30秒キープし、呼吸を止めずにリラックスするのがコツです。
時間と頻度の目安
- 動的ストレッチ:トレーニング前に3〜5分。1種目10〜15回ほど。
- 静的ストレッチ:トレーニング後や入浴後に5〜10分。1部位につき20〜30秒×2〜3セット。
- 頻度:毎日できるのが理想ですが、最低でも「トレーニングする日にはセットで行う」ことを習慣化すると効果が出やすいです。
まとめ:1週間の配置例
- 筋トレ前(週2〜3回):動的ストレッチ → レッグスイング、アームサークル、ハイニー
- 筋トレ後(週2〜3回):静的ストレッチ → ハムストリング、胸、背中、股関節
- オフの日(週1〜2回):静的ストレッチ中心にじっくり。ヨガや呼吸法と合わせても◎。
ストレッチは「いつやるか」と「種類の使い分け」で効果が大きく変わります。
前は動的で動きを作り、後は静的で疲労をとる。この基本を守るだけで怪我を防ぎ、トレーニング効率もぐっと上がります。初心者はまず「毎回のトレーニングに5分プラス」から始めてみましょう。