腕立て伏せは何回から始める?正しいフォームと回数目安

 

結論:フォーム優先で5〜8回×3セットから

「腕立て伏せって何回から始めればいいの?」と悩む初心者は多いですが、結論から言うと 5〜8回を正しいフォームで3セット が目安です。
無理に10回、20回と数をこなすよりも、まずは胸や腕に効いている感覚をつかむことが大切。筋トレはフォームが崩れると効果が落ちるだけでなく、肩や手首を痛める原因にもなります。大学生や社会人になって「自宅で胸筋を鍛えたい」と思ったら、回数よりも質を意識して始めましょう。

初心者のフォーム徹底チェック(手幅/肘角度/体幹)

腕立て伏せはシンプルに見えて意外と奥が深い種目です。ポイントは次の3つ。

  • 手幅:肩幅よりやや広め。狭すぎると腕に効きすぎ、広すぎると肩への負担が増える。
  • 肘角度:真横に開かず、45度くらいを目安に。肘を開きすぎると肩を痛めやすい。
  • 体幹:お尻が上がったり、腰が反ったりしないよう一直線をキープ。お腹に軽く力を入れて plank の姿勢を意識。

鏡やスマホで撮影してチェックすると、自分の癖に気づけます。

回数よりRPEの考え方(限界-2回で止める)

「何回できるか」よりも「どれくらい余裕を残してできるか」が重要です。ここで役立つのが RPE(主観的運動強度) の考え方。

  • RPE8=限界の2回手前
  • RPE9=あと1回が限界
  • RPE10=完全に限界

初心者は RPE8(限界の2回手前) を目安に止めるのがおすすめ。追い込みすぎず、継続しやすい負荷で続けることが成長のコツです。

進め方:膝つき→インクライン→ノーマル→足上げ

最初からノーマル腕立てが難しい人は、以下のステップで進めましょう。

  1. 膝つき腕立て:膝をついて体を軽くする。初心者でも取り組みやすい。
  2. インクライン腕立て:机やベンチに手を置き、角度をつけて負荷を下げる。
  3. ノーマル腕立て:床で行う標準フォーム。胸・腕・体幹をバランス良く鍛えられる。
  4. 足上げ腕立て:ベンチや椅子に足を置き、負荷アップ。大胸筋上部をより狙える。

自分のレベルに合った段階を選び、少しずつ難易度を上げていくのがベスト。

週内頻度と休息の取り方(週2〜3でOK)

腕立て伏せは自宅でも気軽にできる分、「毎日やった方が早く胸筋がつくのでは?」と思うかもしれません。ですが筋肉は 休むことで成長 します。

  • 週2〜3回で十分効果あり
  • 筋肉痛が残っている日は無理せず休む
  • どうしても動きたいときは膝つきやインクラインで軽めに行う

「休む=サボり」ではなく、「休む=成長の準備」と考えると続けやすいです。

よくある痛み(手首/肩)と対策

初心者がつまずきやすいのが手首や肩の痛み。

  • 手首の痛み → プッシュアップバーや拳で行うと角度が楽になる。
  • 肩の痛み → 肘を開きすぎていないか確認。肩幅+肘45度を意識。
  • 腰の違和感 → 体幹が抜けて腰が反っている可能性。お腹を軽く締める。

違和感が強い場合は無理せず休み、痛みが続くようなら専門家に相談を。

まとめ:4週間ロードマップ

最後に、初心者向けのロードマップを紹介します。

  • 1週目:膝つき or インクラインで5回×3セット(フォーム重視)
  • 2週目:同じ種目で8回×3セットに挑戦
  • 3週目:ノーマル腕立てを取り入れて5回×3セット
  • 4週目:ノーマルで8回×3セット。余裕があれば足上げに挑戦

4週間後には胸や腕の張りを実感できる人も多いです。大事なのは「数をこなす」より「正しいフォームで積み上げる」こと。


腕立て伏せはシンプルだけど奥が深い、自宅トレの王道種目です。初心者でも回数より質を意識すれば、胸筋の成長を実感できます。今日から無理なく始めて、少しずつ自分の体を変えていきましょう。