結論:週3で各2種目ずつ、フォーム最優先
筋トレの王道「BIG3(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)」は、全身を効率よく鍛えられる最強のメニューです。とはいえ初心者がいきなり高重量で取り組むのは危険。
結論から言うと、週3回・各日に2種目ずつ取り入れ、フォームを最優先で練習するのがベストです。重量よりも「正しく動けているか」を意識することで、ケガを防ぎながら着実に伸ばせます。
1ヶ月の進行表(週毎のテーマ)
初心者がBIG3を習得するための1ヶ月ロードマップを紹介します。
- 1週目:フォーム習得
自重スクワット・バーのみベンチプレス・棒や軽いバーベルでデッドリフト。動画で確認して基礎を固める。 - 2週目:軽重量で定着
体重の40〜50%を目安に各種目を8〜10回×3セット。筋肉より「神経に動作を覚えさせる」週。 - 3週目:重量少しアップ
体重の60%程度で5〜8回×3セット。呼吸や腹圧を意識して安定感を高める。 - 4週目:実戦練習
各リフトのメインセットを組む(例:3×5)。補助種目も少し取り入れて、次の段階へ備える。
週3の例:
- 月曜:スクワット+ベンチ
- 水曜:デッドリフト+スクワット
- 金曜:ベンチ+デッドリフト
各リフトの共通原則(足/体幹/軌道)
BIG3に共通するのは「足・体幹・軌道」の3つ。
- 足の安定:床を踏み込む力が全身に伝わる。足裏全体で地面を押すイメージ。
- 体幹の固定:腹圧をかけて背骨を守る。呼吸を止めて固め、動作後に息を吐く。
- 軌道の再現性:毎回同じ軌道で動かすこと。バーベルの道筋がブレないと効率も安全性も上がる。
どの種目でも、この3点を意識するとフォームが安定しやすいです。
よくある失敗と修正ドリル
初心者が陥りやすい失敗と、その改善ドリルをまとめます。
- スクワット:膝が内に入る
→ チューブを太ももに巻いてスクワット(ニーアウトを意識)。 - ベンチ:胸に効かず肩が痛い
→ ダンベルフライで胸の動きを感じる。肩甲骨を寄せる意識。 - デッド:腰が丸まる
→ デッドリフトの代わりにルーマニアンデッドで股関節の動きを練習。
失敗を修正する「補助ドリル」を挟むことで、安全に上達できます。
補助種目の入れ方
BIG3だけでも十分ですが、弱点補強のために補助種目を加えると効果的です。
- ベンチプレス補助:インクラインダンベルプレス、ディップス
- スクワット補助:ブルガリアンスクワット、レッグプレス
- デッドリフト補助:ベントオーバーロウ、ヒップスラスト
各種目を1〜2種、メイン後に追加すればバランス良く成長します。
記録と安全管理
成長を確認するために「重量・回数・セット数」を毎回記録しましょう。スマホアプリでもノートでも構いません。
また、セーフティラックを活用し、特にベンチプレスは補助者(スポッター)がいると安心です。腰痛や肩の違和感が出たら重量を下げ、無理に続けないことも大切。
まとめ:次の2ヶ月プランへ
1ヶ月でBIG3の基本動作に慣れたら、次は「重量を少しずつ伸ばす」段階です。2ヶ月目以降は、
- 週ごとに2.5kgずつ重量アップ
- 3×5や5×5の王道プログラムに移行
- 弱点補強のアクセサリー種目を増やす
このサイクルを回すと、3ヶ月後には「ジムに通い始めたばかりの初心者」から「BIG3を扱えるトレーニー」へと成長できます。
BIG3は難しそうに見えますが、1ヶ月間のロードマップに沿って取り組めば、初心者でも安全に基礎を作れます。まずはフォームを固めて、次のステップにつなげていきましょう。